メニュー

佐野先生のお部屋

佐野靖之先生に関しまして

佐野靖之院長は病気療養中でしたが、2023年8月25日早朝に永眠致しました。ここに生前のご厚誼に深く感謝すると共に謹んでご報告申し上げます。

佐野先生が2006年に佐野虎ノ門クリニックを開設してから17年が経過しました。生涯現役の医師を目標としこれまで多くの患者様と向き合い、呼吸器・アレルギー診療に邁進して参りました。
しかしながら、2023年8月9日突然病に倒れ病気療養を余儀なくされてしまいました。そして大変残念ながら医師として復帰する事は叶わず、2023年8月25日家族に看取られて天国へ旅立ちました。

佐野先生の「患者様第一」の想いは当院においてこれからも引き継がれて参ります。佐野先生が築いた多大な功績に深く敬意を表すと共に佐野先生の遺志を継ぎ、呼吸器・アレルギー専門の医師、スタッフ一同、これまでと同様に診療に邁進して参る所存です。今後とも、佐野虎ノ門クリニックをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

佐野靖之先生の御略歴

1970年東京大学医学部卒業

1972年東京大学物療内科入局

1974年東京大学物療内科文部教官助手

1978年米国ネプラスカ州クレイトン大学 勤務(~1981年)

1982年独立行政法人国立国際医療センター病院 呼吸器科、厚生技官

1985年同愛記念病院アレルギー呼吸器科部長として開業前まで勤務

1990年東京大学医学部非常勤講師併任(~2004年)

2006年佐野虎ノ門クリニック開設

  • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
  • 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医・指導医
  • 日本感染症学会 評議員
  • 日本内科学会認定内科医
  • 東京喘息・アレルギー研究会 代表幹事
  • 国際喘息学会日本・北アジア部会 幹事
  • 第140回日本呼吸器学会関東地方会会長
  • 第13回日本アレルギー学会春季臨床大会会長
  • 第14回国際喘息学会日本北アジア部会会長
  • ベストドクターズ社認定ベストドクター(~2011年、2012~2013年、2014~2015年、2016~2017年、2018~2019年、2020〜2021年、2022〜2023年)

佐野靖之先生のお言葉

患者さんを悩ませている症状を、早く改善させることがモットーです。

医師として患者さんの症状が改善し社会復帰されることは大きな喜びです。

医師になるチャンスがあり、医師として患者さんを診療できる機会に恵まれました。この街の患者さんは忙しい方が多く、来院する時間を取るのも大変だと思いますが、少しでも症状が改善されるように治療にあたります。

患者さんを診療する上で何よりも大切にしていることは、症状に悩み苦しんでいる患者さんを少しでも早く改善へと向かわせることです。特にぜんそくなどの呼吸器疾患は強い発作が出てしまうと、取り返しのつかない結果につながる可能性のある病気です。そういった結果を避けるためにも治療の大切さや生活における注意点の啓蒙を続けていきたいと思っています。

同愛記念病院アレルギー呼吸器科部長としての経験を活かし、生涯現役の医師として患者様のお役に立ち続けることが出来ればと考えております。

佐野靖之先生への過去のインタビュー

医師の道を選ばれた理由と病院に勤務していて経験したことを教えてください。

医師を目指したのは父親が教育者で教育熱心だったことと、大学に行けるチャンスがあったこと、医師になるチャンスがあったということが大きな理由です。地元で私立の高校に通い、大学に合格したので東京に拠点を移しました。

医師になってからは、治療を進めていく中で患者さんの症状に改善が見られ、社会復帰される姿を見ることがなんと言ってもうれしいことです。昔は今のような薬がなかったこともあり、医師にとっても患者さんにとっても症状が改善していくことに対する喜びは大きかったのかもしれません。

初診の患者さんに対しては、どのように診察していますか?

初診の患者さんに関しては、どのような症状でお悩みになっているのか細かく聞くようにしています。患者さんは「咳とたんがでます」というくらいで、「呼吸をするときにゼェゼェヒューヒューとなるから苦しいです」「たんが止まらなくて困っています」というように具体的な表現をしてくれません。ですから、たんであれば吐き出すために1日でどれくらいのティッシュを消費するかなど、具体的に聞くようにしています。

患者さんには医者に重症度を伝えるためにも症状を細かく伝えた方がよいとアドバイスさせていただいています。医師によって得意としている診療科目がありますから、せきやたんでお悩みの患者さんは呼吸器疾患やアレルギー疾患に対し、専門性の高いクリニックで受診されることをおすすめします。

内科一般のクリニックと呼吸器を専門としているクリニックの違いは何ですか?

せき・たんなどの症状を詳しく伺うことができれば、大抵の呼吸器疾患や重症度の察しがつくことですかね。通常、見落としやすい呼吸音も聴診器で拾い上げることができます。実際に詳しく聴診すると、ぜんそくだったということも多々あります。

呼吸器の病気は症状がなくなったからといって治った、とはいえない病気が多いです。体調を崩したときに再発するケースも多いので、重篤な症状が起きてしまう前にリスクの説明をさせていただき、薬の吸入方法や治療方針などしっかりと説明し、話していきます。

虎ノ門で開業した理由と開業後の感想を教えてください。

ここで開業に至ったのは医局にいたときの知り合いに紹介されたからでした。診療をはじめて、何より驚いたのはお勤めをされている人の多さでした。ビジネス街ではありますが、これほどまでにお勤めしている方が多いとは思っていませんでした。患者さんはこの街に住んでいる方が少なく、仕事の合間を縫って来院される方が大半です。

来院される患者さんは、頑張りすぎなのではないかと思うほど忙しく働かれている方が多いようです。患者さんご本人は気づいてないのかもしれませんが、疲れた顔をなさっている方も多く見受けられます。そういった中でも時間を無駄にできないという患者さんには、診療順番が来ましたら携帯電話の方にお呼び出しの電話もさせていただいています。

病気になったときはどのような基準でクリニックや病院を選んでいますか?

自分が病気やけがで治療しなければならない状況になったときは、医師に評判を聞いて患者さんと向き合って治療をしてくれる医師のところに行くようにしています。病気に対して研究することは医療が発展するために必要なことですが、治療を受けるならば治療に熱心な医師にお願いしたいです。

患者さんがどこのクリニックや病院に行けばいいか分からないというのであれば、同じような症状で悩まれていた方何人かに話を聞いてみるようにアドバイスさせてもらっています。特にネットを利用しない高齢の患者さんは、評判を聞くことで情報収集し、ご自分に合ったクリニックや病院を見つけていただきたいと思います。

 

佐野靖之先生の御著書・記事

『ぜんそく』
最新治療と健やかな毎日の知識
 

監修 佐野 靖之 先生(株)法研

『ぜんそくに克つ生活読本』
発作のない健康な毎日を取り戻す!

著書 佐野 靖之 先生 (株)主婦と生活社

『隠れぜんそく』

著書 佐野 靖之 先生 (株)幻冬舎

記事「アレルギー」については、こちらをご覧ください。

記事「ぜんそく」については、こちらをご覧ください。

記事「COPD」については、こちらをご覧ください。

記事「うさぎアレルギー」については、こちらをご覧ください。

記事「咳ぜんそく・気管支ぜんそく」については、こちらをご覧ください。

佐野先生の夕刊フジの記事「百日ぜき」

女性の病気SOS 名医に聞く最善の医療 File 37「大人のぜんそく」
(婦人公論 No.1361 11/22 2012)

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME