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関節リウマチについて

【概要】

関節リウマチは全身の関節を侵す病気で、関節変形が進行すると日常生活に著しく支障を来し、車椅子生活、場合によっては寝たきりになることもあります。

関節リウマチの患者数は200人に一人、日本全国で60万人くらいの患者さんがいると推定されています。女性に多く、男性の3~4倍くらいです。発病年齢は5歳以下の小児から70歳以上の高齢者まで、あらゆる年齢に発症します。1番多いのは30~40歳です。

【症状】

  • 関節病変は全身の多くの関節に発症し、特に、手指第2関節(PIP関節)、第3関節(MP関節)、手関節、足底の関節(MTP関節)、膝関節などに多く、足関節、肘関節、肩関節、股関節など、あらゆる滑膜関節と言われる関節に発病します。頸椎第1第2間関節(環軸関節)にも関節炎を起こし、四肢麻痺を起こすこともあります。
  • 関節外病変としては、血管炎に基づくものと高頻度に合併するシェーグレン症候群によるものがあります。

 血管炎に基づくものとして、リウマチ結節という皮下結節や皮膚潰瘍、眼の強膜炎や虹彩炎、間質性肺炎、心筋梗塞などを起こすことがあります。欧米では「血管炎を伴う関節リウマチ」と呼ばれていますが、日本では「悪性関節リウマチ」と命名され、重度のものは厚労省の難病に指定されています。

 シェーグレン症候群は関節リウマチの約30%に合併すると言われていますが、軽いものを含めるとほとんどの患者さんが合併していると思われます。その症状は眼球乾燥症状、口腔乾燥症状が代表的ですが、その他、皮膚乾燥をはじめ、全身の様々な臓器に乾燥症状を起こします。

【検査】

 関節リウマチの診断、薬剤選択の参考、治療経過、副作用チェックのため血液・尿検査などを行います。

1.関節リウマチに特徴的な検査:リウマチ因子(RF)、抗CCP抗体があります。RFは敏感な検査ですが、関節リウマチ以外の病気でも陽性になることがあります。抗CCP抗体は関節リウマチに特徴的な検査です。

2.活動性をみる検査:炎症の指標であるCRPと関節破壊の指標であるMMP-3が主な検査です。CRPは炎症反応の指標ですので、関節リウマチの炎症を示しますが、その他肺炎など様々な炎症性疾患で陽性となります。MMP-3は関節破壊の指標です。関節リウマチが活動していると高くなります。

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