しつこい咳の症状と関連する疾患にはどのようなものがあるのでしょうか。また、その特徴は?
[2024.02.10]
しつこい咳は、様々な疾患の症状として現れます。
ここでは、代表的な疾患と咳の特徴を説明します。
- 風邪や気管支炎
- 初期は乾いた咳が続き、徐々に痰が出るようになります。
- 痰の色は白から黄色、緑色に変化します。
- 鼻水や鼻づまり、発熱などの症状を伴うこともあります。
- 咳ぜんそく
- ゼーゼー、ヒューヒューする喘鳴(ぜんめい)や息切れを伴う咳が特徴です。
- 夜間や早朝に咳がひどくなることが多いです。
- 運動や冷たい空気、ダニや花粉などの刺激で咳が誘発されます。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 長期間にわたって喫煙している方に多く見られます。
- 咳、痰、息切れが慢性的に続くのが特徴です。
- 呼吸困難や ゼーゼー、ヒューヒューする喘鳴(ぜんめい)を伴うこともあります。
- 胃食道逆流症
- 胃酸が食道に逆流することで、咳や声がかれるなどの症状が現れます。
- 胸焼けや呑酸(げっぷ)などの症状を伴うこともあります。
- 食後に咳がひどくなることが多いです。
- アトピー咳嗽
- アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の方に多く見られます。
- 乾いた咳が長期間続くのが特徴です。
- 痰はほとんど出ません。
- 夜間や早朝に咳がひどくなることが多いです。
- 肺結核
- 咳、痰、体重減少、発熱などの症状が現れます。
- 咳が長引く場合は、肺結核の可能性も考慮する必要があります。
- 肺癌
- 咳、痰、血痰、呼吸困難などの症状が現れます。
- 咳が長引く場合は、肺癌の可能性も考慮する必要があります。
上記以外にも、様々な疾患でしつこい咳の症状が現れます。
咳が2週間以上続く場合や、以下の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 痰の色が黄色や緑色になる
- 痰に血が混じる
- 呼吸困難
- 発熱
- 体重減少
- 胸痛
当院など医療機関では、問診や検査によって咳の原因を診断し、適切な治療が行われます。