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気道炎症を評価するために呼気NO検査を導入しました

[2024.04.09]

呼気NO検査とは

呼気NO検査は、息を吐くだけで喘息の気道炎症の状態を簡単に調べられる検査です。マウスピースをくわえて深呼吸をするだけで、呼気中の[一酸化窒素(NO)]という気体の濃度を測定します。

NOとは?

NOは体内で様々な役割を持つ気体ですが、喘息で気道炎症が起こるとその量が増えます。そのため、呼気中のNO濃度を測定することで、気道炎症の程度を推測することができます。

喘息診療における呼気NO検査の有用性

  1. 喘息の診断

呼気NO検査は、喘息の診断に役立ちます。スパイロメトリー(肺機能検査)よりもやや簡便です。

  1. 喘息のコントロール

呼気NO検査は、喘息のコントロール状態を評価するのにも役立ちます。治療によって気道炎症が改善されると、呼気中のNO濃度も低下します。逆に、NO濃度が高い場合は、治療が十分ではない可能性があります。

  1. 隠れ喘息の発見

呼気NO検査は、無症状の喘息(隠れ喘息)の発見にも役立ちます。隠れ喘息は、自覚症状がないものの、気道に炎症がある状態です。放置すると、将来的に重症化する可能性があります。

  1. 治療効果の判定

呼気NO検査は、治療効果の判定にも役立ちます。治療開始後、定期的に呼気NO検査を行うことで、治療が効果的に行われているかどうかを確認することができます。

  1. 薬物中止後の気道炎症の再燃の検知

呼気NO検査は、喘息治療薬を中止した後、気道炎症が再燃していないかどうかを確認するのにも役立ちます。

本検査を受ける意義

呼気NO検査は、喘息の診断、治療効果判定、隠れ喘息の発見など、様々な場面で役立つ検査です。検査時間も短く、痛みもありませんので、小さなお子様でも安心して受けることができます。

呼気NO検査の対象となる方

  • 喘息と診断された方
  • 喘息の疑いがある方
  • 喘息の治療を受けている方
  • 無症状だが、家族に喘息患者がいる方

検査費用

呼気NO検査は、健康保険で適用されます。ただし、3割負担の方で約500円~1,000円程度の費用がかかります。

当院における呼気NO検査

当院では、患者さんの喘息の状態に合わせて、呼気NO検査を実施しています。検査結果はすぐにわかりますので、その場で医師から説明を受けることができます。

呼気NO検査に関するご質問

呼気NO検査に関するご質問は、お気軽に当院までお問い合わせください。

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