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ぜんそくの診断について

[2024.06.12]

ぜんそくは、気道が慢性的に炎症を起こし、呼吸困難、咳、喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒューという音)などの症状を繰り返し発作的に起こす病気です。5歳未満の小児に多く発症しますが、最近は大人になってから発症する方も大変多くなっています。

ぜんそくの診断方法

ぜんそくの診断は、主に以下の方法で行われます。

  • 問診:これまでどのような症状があったのか、いつ頃から症状が出始めたのか、アレルギー体質があるかなどを詳しくお聞きします。
  • 呼吸機能検査:肺活量や呼気速度などを測定し、気道の状態を調べます。さらに、気道が気管支拡張薬に反応して呼吸機能が改善するかどうかを検査する「気道可逆性試験」は特異性が高く、有用です。
  • 呼気NO検査:吐く息に含まれる一酸化窒素 (NO) の量を測定し、気道の炎症の状態を調べます。
  • アレルギー検査:血液検査や皮膚テストなどで、どのような物質にアレルギーがあるかを調べます。

上記以外にも、画像検査や運動負荷試験など、必要な検査は患者さんの症状や年齢によって異なります。

鑑別が必要な疾患

ぜんそくと似た症状がみられる疾患には、気管支炎肺炎心不全などの心臓疾患などがあります。そのほかにも、逆流性食道炎、副鼻腔炎、アレルギーによる咳、睡眠時無呼吸症候群、精神疾患などによる症状の場合もあります。これらの疾患をきちんと診断し、適切な治療を受けることが重要です。

ぜんそく診断の難しさ

ぜんそくは、症状が軽度の場合や、発作の間隔が長い場合、典型的な症状が現れず、呼吸苦や咳しか認められない場合など、診断が難しいことがあります。また、他の疾患と症状が似ている場合もあり、鑑別が重要になります。

専門性の高いクリニックでの診断の必要性

ぜんそくの症状が多岐に渡るため、ぜんそくの診断には、専門的な知識と経験が必要となります。ぜんそくが疑われる場合は、呼吸器内科などの専門医を受診することをおすすめします。専門医であれば、症状や検査結果に基づいて、適切な診断と治療を行うことができます。

まとめ

ぜんそくは適切な治療を受けることで、症状をコントロールし、日常生活を送ることが可能です。ぜんそくが疑われる場合は、早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。

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