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夏バテとぜんそくについて

[2025.09.04]

今年の夏は、記録的な猛暑となりました。気象庁のデータによると、今年の夏の平均気温は1898年の統計開始以降で最も高くなったと報告されています。

当院の患者さんのなかにも、食欲不振で体重が減ってしまった方や、暑さのために外出や運動ができず、筋力が落ちてしまった方が多く見受けられました。

運動不足は、呼吸機能に大きな影響を及ぼします。体を動かさないと、心肺機能が低下し、呼吸をするために必要な筋肉(呼吸筋)が衰えてしまいます。肺は、自力で膨らんだり縮んだりするのではなく、周りの呼吸筋の働きによって動いています。そのため、呼吸筋が弱ると、空気を十分に吸い込んだり、吐き出したりすることが難しくなり、呼吸が浅くなったり、息苦しさを感じやすくなったりします。ぜんそくは、きちんと治療をしていないと気道が狭くなりますが、運動不足で呼吸筋が弱っていると、発作が起きた際にさらに呼吸がしにくくなってしまいます。

これからは気温の変化や、台風の影響でぜんそく発作が起きやすい時期になります。しかし、秋は運動をするのにとても良い季節です。鈍ってしまった体をゆっくりと動かし、筋力をつけて心肺機能を高めることで、呼吸しやすい体を取り戻しましょう。

無理のない範囲で、少しずつ体を動かす習慣を始めることをお勧めします。例えば、ウォーキングから始めてみるのはいかがでしょうか。

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